「センターステージを取った」 チェルシー、伏兵の“アザール級”ミドル2発に称賛の嵐
ウィリアンが主力を温存したハル・シティ戦で2ゴールの大活躍
チェルシーは現地時間16日のFAカップ5回戦のハル・シティ戦に4-0と快勝を収め、ベスト8進出を決めた。20日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦バルセロナ戦に向け、ベルギー代表MFエデン・アザールら主力を温存するなか、“スーパーサブ”の豪快かつ華麗な2発を英メディアは「センターステージを取った」と称えている。
チェルシーは前半2分にブラジル代表MFウィリアンの一撃で幸先良く先制すると、同27分にはスペイン代表FWペドロ、その5分後には再びウィリアンが決め、最後は新加入のフランス代表FWオリビエ・ジルーがゴールラッシュを締めくくった。
なかでも脚光を浴びたのは、今季ここまで“スーパーサブ”役を担ってきたウィリアンだ。1点目の場面では、右サイドでこぼれ球を拾ってそのままドリブル突破。ペナルティーアーク付近で背後からのカバーを右足アウトサイド→右足ヒールの切り返しで外し、GKを含めてハル・シティの選手が5人いるなかで豪快なミドルシュートを突き刺した。後半32分にもほぼ同じ位置から右足で地を這うようなグラウンダーの一撃を決め、主力温存の穴を感じさせない活躍を見せている。
チェルシー公式ツイッターが「再びウィリアン!」と2得点を挙げたことを速報すると、返信欄は「ウィリアンはアザールに負けない活躍をした」「光り輝いている」「ワンダフル」「ウィリアンが火を噴いた」と称賛の嵐に。英紙「ガーディアン」も「ウィリアンがセンターステージを取った」と快勝の立役者となったことを伝えている。
異例の先行発表となったブラジル代表のW杯登録メンバー15人にも名を連ねるなど、攻守にオールラウンドな能力を誇るウィリアン。リーグ戦では出場半分がベンチスタートとレギュラーには手が届いていないが、20日のCLバルセロナ戦、25日のリーグ第28節マンチェスター・ユナイテッド戦と続く強豪との大一番でもアピールしたいところだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images