フローニンゲン堂安がロッベン&スアレスの仲間入り 貴重な同点弾で今季リーグ戦5点目を記録
VVV戦で1点ビハインドの前半15分に強烈なゴールを突き刺す
オランダ1部のフローニンゲンに所属するMF堂安律が、現地時間16日の敵地VVVフェンロ戦(1-1)で6試合連続スタメン出場。1点ビハインドの前半15分に貴重な同点弾を叩き込み、勝ち点1獲得に貢献した。これで今季リーグ戦5点目となったが、日本が誇る19歳の逸材は世界的なアタッカーたちと肩を並べている。
フローニンゲンは前半2分に失点し、嫌な出足となってしまったが、堂安が流れを変えた。同15分、マーカーの背後をとってMFジュニーニョ・バクーナから縦パスを受けると、ペナルティーエリア前で縦突破からカットインに移行。味方が右斜めに流れていくのに合わせ、左にボールを一つ突いて対峙したDFとの間にわずかなスペースを作り、すかさず左足を一閃。強烈なシュートは相手GKの手を弾いてゴールに吸い込まれた。
堂安の1月21日のヴィレムⅡ戦(1-1)以来となるゴールで同点に追いつき、クラブ公式ツイッターは「イエス!!!! ドウアンが同点弾」「ドウアンがデ・クール(VVVの本拠地)でやってのけた」と速報。試合はそのまま1-1で終え、チームは2018年初勝利を手にすることはできなかったが、堂安はゴールで存在感を示した。
堂安はこれで今季リーグ戦5点目となったが、データ分析会社「オプタ」公式ツイッターによれば、今世紀フローニンゲンに所属し、10代で5得点以上を挙げた4人目の選手になったという。過去には元オランダ代表MFアリエン・ロッベン(現バイエルン)、ウルグアイ代表FWルイス・スアレス(現バルセロナ)、FWリハイロ・ジヴコヴィッチ(現オーステンデ)が記録。ロッベン、スアレスの世界的なアタッカーと肩を並べた堂安は、オプタの投稿をリツイートして反応を示している。
東京五輪世代の軸として期待される19歳が、海外挑戦1シーズン目のオランダで確かな足跡を残している。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images