笑わずにはいられない!? ゴール前6m&11人全員守備「カオスFK」にブンデス公式注目
ヘルタが間接FKを献上、全員がライン上に立って壁を形成しドタバタ劇に
ドイツ1部のヘルタ・ベルリンは、現地時間10日のリーグ第22節敵地レバークーゼン戦で2-0と勝利。昨年11月の第13節敵地ケルン戦(2-0)以来、実に3カ月ぶりの完封劇となったが、6メートル間接FKでの11人守備が注目を集め、ブンデスリーガ公式YouTubeチャンネルも動画を公開し、「カオスを生み出す」と特集している。
ヘルタは前半43分、速攻からオーストリア代表MFヴァレンティノ・ラザロがGKとの1対1を制して先制弾。さらに、後半13分には相手最終ラインのパスミスをコートジボワール代表MFソロモン・カルーがかっさらい、そのまま持ち込んで追加点を奪った。
だが2-0とリードして迎えた後半27分、ヘルタのノルウェー代表GKルネ・ヤルステインがバックパスの処理を誤り、ペナルティーエリア内正面約6メートルの位置で間接FKを献上してしまう。
ヘルタはGKを中心にフィールドプレーヤー10人をゴール前に並べ、全11人で壁を形成。レバークーゼンFWレオン・ベイリーがキッカーを務め、味方が足裏で押し出したボールを6メートルの近距離から強振した。
一斉に飛び出したヘルタの選手にボールが当たって一度難を逃れたが、こぼれ球を押し込もうとしたレバークーゼンの選手が再びシュートを放ち、これは幸いにもクロスバーを直撃。だが、ボールは再びゴール前に転がり、両軍の選手が勢いよく飛び込んで混戦模様となった。最後はGKヤルステインがゴールライン上でボールをキャッチし、大ピンチを凌ぎ切ったヘルタが、そのまま無失点で勝利を手にしている。
動画では「レオン・ベイリーの間接FKがカオスを生み出す」と見出しを付けて紹介。返信欄では「この映像を飛行機内で見て笑った」「見ていて楽しい」などのコメントが並んだ。
各メディアからもクローズアップされていたドタバタ劇だが、リーグ公式も“カオスFK”を取り上げるほど反響は広がっているようだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images