「世紀のトリックPK」に再脚光 メッシ&スアレスの“連係技”に賛否「クール」「無礼」
16年2月14日、バルサのメッシとスアレスがトリックPKを再現…リーガ公式が動画公開
サッカーのペナルティーキック(PK)は12ヤード(約11メートル)の距離でキッカーと相手ゴールキーパ(GK)が対面し、独特の世界観を生み出す。かつてオランダの英雄ヨハン・クライフ氏が編み出したトリックPKを、バルセロナのFWリオネル・メッシとFWルイス・スアレスが再現し、その動画が再び世の注目を集めている。
元祖となるプレーが生まれたのは1982年12月5日だ。オランダ1部エールディビジ、アヤックス対ヘルモント・スポルト戦で、アヤックスがPKを獲得し、キッカーを務めたのがクライフ氏だった。ペナルティースポットにボールを置くやいなや横パスを送り、元デンマーク代表MFイェスパー・オルセンが素早く反応してリターンパスを出し、クライフ氏がゴールネットに蹴りこんだ。PKでありながらワンツーからのゴールに世界は衝撃を受けた。
それから33年後の2016年2月14日、リーガ・エスパニョーラ第24節のバルセロナ対セルタ戦でバルサのメッシとスアレスが魅せた。3-1とバルサのリードで迎えた後半36分、キッカーとなったメッシは助走を始め、左足でキックしたボールは前方へのシュートではなく右前方横に転がった。軽くちょこんと右方向に蹴り出すと、そこにスアレスが勢い良く走り込んでゴールを陥れた。スアレスはこれでこの日3点目となり、遊び心あふれる形でのハットトリック達成で試合は6-1と快勝している。