昨季6位と躍進も「新しい選手の肉付けができたかというと…」

　J1ジュビロ磐田を率いる元日本代表MF名波浩監督は、J1挑戦3年目の今季を「ここからがいばらの道」と位置付けた。その根拠は、現役時代の経験から来ているのだという。

　磐田は昨季、18チームを3分割すれば“上位グループ”に入る6位でシーズンを終えた。しかし、名波監督は「言っても、A、B、Cのブロックで言えばAの最下位でしょう？」と言う。そして「結局は勝ち点1とか3が埋まらずにずっと6位だった。最終節の前に一度5位になって、すぐに6位に戻ったわけだから。結局、やり切れなかったという実感もある」と、満足だけではなかったと胸中を明かす。

　では、新シーズンを迎えるチームの現状についてはどうか。開幕を10日後に控えた段階で、「手応えはそんなにない」と正直な言葉を残している。

「点を取られるかもしれないけど、大崩れしない自信はある。去年までやってきたことの確認作業はできたけれども、新しい選手の肉付けができたかというと、開幕してからかなと。どこのクラブも、100で開幕を迎えるところはないと思う」