「もし当時にVARがあったら……」 イタリア伝説の“疑惑の判定”、当事者の回答は?
「VARは結局のところ人間が判断する」
そして、ユリアーノ氏を直撃した同紙は、「もし、当時にVARがあったら、あのプレーはどう判定されたと思うか」と投げかけた。
「どうなるかは分からないが、非常に疑わしいプレーだったと言うことができる。忘れてほしくないのは、あの映像を今日になって見たとしても、VARは結局のところ人間が判断するものなんだ。結局、メディアで大きく議論され、リーグ機構が制度を批判される。その構造は変わらないね」
ユリアーノ氏はこう話し、映像があっても結局は最終判断を人間が下す以上は議論が起こるものだという見解を示した。過去に、同様の取材を受けた際に同氏は「僕は他に悪くないプレーもキャリアでしてきたはずなのに、このワンプレーのことしか聞かれないね」と告白。ある意味では、映像が残ることで20年間に渡って“悪役”になっているとも言える。
それでも、記事によれば最後に「こうやって、僕は歴史に名前を残したわけだ」と笑ったという。一つの判定が20年に渡って議論されるというのは、それだけリーグ優勝の価値が高く、その直接対決が重要なものだったということを示しているのだろう。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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