名門ミラン、来季からプーマと正式契約 アディダスから変更…契約金年間11億円増加も
伊メディアがスポンサー金額について報道、チーム成績次第で金額は変動
イタリアの名門ACミランが、来季からプーマ社のユニフォームを着用することが正式に発表された。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は、そのスポンサー金額について報じている。
これまで、ミランはアディダス社のユニフォームを着用してきた。直近の契約では、1シーズンあたりの契約金額が1200万ユーロ(約16億円)前後としている。これが、プーマ社との契約では2000万ユーロ(約27億円)を超える契約に跳ね上がるという。一方で、固定のスポンサー金額と変動部分の割合では、変動部分が増加。チームの成績によって、そのメリットをどこまで受けられるかが変化するとしている。
とはいえ、この契約はイタリアでは王者ユベントスとアディダス社の契約に次ぐ2番目の金額になるという。アディダス社とユベントスが契約した当時の記事では、イタリアのサッカーと金融のニュースを扱う専門メディア「カルチョ・フィナンツァ」で、年間3000万ユーロ(約41億円)の契約とされていた。そのうち、変動部分は600万ユーロ(約8億円)とされている。
プーマ社は、クラブレベルではMF香川真司が所属のボルシア・ドルトムントや、イングランド・プレミアリーグのアーセナルとユニフォーム契約をしている。代表チームでは、イタリアやスイス、ガーナ、コートジボワールなどの国のユニフォームがプーマ社のものだ。
ミランは中国資本へ株式売却で資金を大きく調達したが、新スポンサー契約でさらに資金を潤沢化しようとしている。移籍市場に投下した強化資金に対するリターンが効果的とは言い切れない状況にあるが、新スポンサー契約により、プーマ社と契約する選手など新たな戦力の発掘を進めていくことになりそうだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images