プレミアの“小さな巨人”が圧巻2ゴール 技あり美技弾に称賛「今世界で最もノッている」
WBA戦でジルーとの連係&圧巻の個人技で2得点 プレミアのレジェンドも称賛
チェルシーは現地時間12日のプレミアリーグ第27節本拠地ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(WBA)戦に3-0と快勝。勝ち点を53に伸ばし、トットナムを抜いて再びUEFAチャンピオンズリーグ(CL)圏内の4位に浮上した。この日2ゴールを挙げ、勝利の立役者となったベルギー代表MFエデン・アザールには称賛の声が相次いでいる。
試合は0-0で迎えた前半25分に動いた。ペナルティーエリア右隅で相手を背負いながら縦パスを受けたアザールは、反転して中央のポジションを取っていた新加入のフランス代表FWオリビエ・ジルーにパス。ダイレクトの落としに右足を一閃し、ゴール左隅に叩き込んだ。
後半18分にナイジェリア代表MFヴィクター・モーゼスのゴールで追加点を奪ったチェルシーは、その8分後に再びアザールが魅せる。スペイン代表FWアルバロ・モラタとの連係で右サイドを崩してペナルティーエリア内に侵入。中央側へ一つドリブルを突いて対峙するマーカーを外すと、わずかな隙間を縫ってシュートを選択し、ニアサイドに相手GKも動けないほどの豪快なシュートを突き刺した。
チェルシー公式ツイッターがアザールの2得点で3-0と勝利したことを速報すると、ファンからは「彼を止められるのか?」「まさにオン・ファイヤーだ」「今世界で最もノリにノッているかもな」「魔法レベル」「彼の得点は全てゴラッソ」と驚嘆の声が相次いだ。
リバプールのレジェンドDFで現在は英衛星放送「スカイ・スポーツ」の解説者を務めるジェイミー・キャラガー氏は、「彼はプレミアリーグで最も強い選手の一人だ」と称賛。元フランス代表FWティエリ・アンリ氏も「彼はどこででも違いを作れる。我々は彼が足首を骨折していたことを忘れてしまうほどだ」と昨年6月の足首骨折を乗り越え、ハイパフォーマンスを見せ続ける身長173センチの“小さな巨人”に賛辞を送っている。
WBA戦のゴールでリーグ戦の得点数を11に伸ばし、チーム単独トップに浮上。残り11試合、昨季記録した自身のプレミア最多記録(16)を更新しても不思議はないだろう。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images