現地記者が占うミラン本田の未来 鍵を握るアジア人実業家との株式売却交渉

重要度の増す広告塔としての価値

 ACミランは現在、タイなどのアジア人実業家との株式売却交渉を進めている。もしもアジア資本に切り替わった場合、日本代表FW本田圭佑は重用される可能性が浮上している。
 現在ミランは、崩壊状態にある。フィリッポ・インザーギ監督と、選手との対立問題が発覚し、チームは不振の罰としてミラネッロで合宿生活を送った。だが、29日、ジェノアにホームで1-3で敗れ、チームは2連敗を喫した。本田はその試合で先発出場しながらも、不発のまま後半8分にピッチを去った。その際、サポーターからは強烈なブーイングを浴びた。翌日、地元紙には最低評 価と、数々の酷評が並んだ。
 ピッチ内は混沌(こんとん)とした状況だが、経営サイドも先行きが不透明な状況にある。長きに渡ってミランをコントロールしてきたベルルスコーニ一族は、アジアの富豪とクラブの株式の売却交渉を行ってる。
 「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙のアレッサンドラ・ゴッツィーニ記者は、リーグ17試合連続でノーゴール、ノーアシストの長い沈黙を続けている本田の来季についてこう占う
「ミランの経営陣によるだろう。東洋人の経営者になれば、アジアのマーケットの価値がより高まり、本田の存在は、商業的により重要になる」
 インテルのインドネシア人オーナーであるトヒル氏のように、アジア人オーナーがミランにやってきた場合、アジア市場が これまで以上に重要になる。背番号「10」の存在意義はアジアマーケットにおける広告塔として高まりを見せるという。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング