人種差別的なヤジを訴えたバロテッリにまさかの警告 フランス人主審の判定が波紋呼ぶ
前代未聞の判定を受け、ニースが公式ツイッターで怒りの投稿
フットボール界でまたしてもレフェリーの判定が物議を醸している。ニースの元イタリア代表FWマリオ・バロテッリは、10日に行われたリーグ・アン第25節の敵地ディジョン戦(2-3)で、観衆からの人種差別的なヤジがあったと主審に報告したところ、イエローカードを受けたという前代未聞の出来事が起きた。
問題のシーンは、ニースが2-1と1点をリードして迎えた後半28分に起きた。相手ゴール前でシュートをミスしたバロテッリは、スタンドから心ないヤジを受けた。唇に指を当てるジェスチャーで観衆に沈黙を求めたストライカーは、フランス人のニコラス・レインビーユ主審に人種差別的ヤジがあったとの事実を報告したところ、逆にイエローカードを受けてしまったという。
ニースは公式ツイッターで、バロテッリがイエローカードを受ける瞬間の画像を投稿し、「マリオ・バロテッリはイエローカードを受けることに。観衆から人種差別的な侮辱に苦しんだ後に」と怒りのツイート。すると返信欄には「フランスのレフェリーは終わっている」など、主審の判定を批判する声が相次いだ。
リーグ・アンでは今年1月、ナント対パリ・サンジェルマン戦でトニー・シャプロン主審が試合中にナントDFジエゴ・カルロスと激突し転倒。起き上がる際に“報復キック”を見舞った上にイエローカードを提示して物議を醸し、同氏には合計6カ月間の活動停止処分が言い渡されていた。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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