“ガラスの天才”ロイス、ロシアW杯出場へ自信「メンバー入りすることは分かっている」
ハンブルガーSV戦で259日ぶりの戦線復帰 「感覚は良い」とプレーに手応え
ドルトムントのドイツ代表FWマルコ・ロイスは、現地時間10日のリーグ第22節本拠地ハンブルガーSV戦(2-0)戦で約8カ月ぶりの公式戦復帰。後半4分に先制点の起点となるパスを出すなど、鋭い動きで存在感を示した。度重なる故障に泣かされ、これまで代表シーンで大舞台に立つことがなかったが、6月のロシア・ワールドカップ(W杯)のメンバー入りに自信を示している。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」英国版が報じた。
ロイスは昨年5月のDFBポカール決勝フランクフルト戦(2-1)で負傷。右膝後十字靭帯断裂という重症で手術を受け、長期離脱していた。ハンブルガーSV戦で先発に名を連ね、実に259日ぶりとなる戦線復帰を果たした天才は、後半4分に正確なパスをアメリカ代表MFクリスティアン・プリシッチへつなぎ、ベルギー代表FWミシー・バチュアイの先制ゴールの起点となった。
「先発は驚きではなかったよ。あんなに長い故障の後で、ベンチスタートはいつも大変なんだ。今日のような試合では特にね。でも、感覚は良い。全てはOKだ。フル出場もできたけれど、やりすぎないことが一番。特に、過密日程が頭の中にあった。重要な試合が木曜日(ヨーロッパリーグ・アタランタ戦)と日曜日(リーグ・ボルシアMG戦)にあるんだ」
記事では、ロイスが復調の手応えについて語っている。抜群のセンス、スピード、テクニックを誇る男も、これまで何度も故障に泣かされてきた。2014年のブラジルW杯はメンバーに選出されたものの左足首靭帯断裂で欠場を余儀なくされ、16年の欧州選手権も故障で選外となっている。
「2018年W杯のメンバー入りの可能性? かなりあるよ。ここ数カ月間、ヨアヒム・レーブ(代表監督)とは頻繁にやり取りをしている。メールや電話で、彼はいつも気にしてくれるんだ。もちろん、メンバー入りには良いパフォーマンスを見せなければいけない。でも、活躍すれば、自分がメンバー入りすることは分かっているんだよ」
自信も取り戻したロイスが、後半戦におけるドルトムント浮上の起爆剤になりそうだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images