出番を失う吉田麻也、5戦連続出場なし サウサンプトンもリバプールに敗れ降格圏転落
本拠地で0-2敗戦、18位転落に指揮官「我々の自信はどん底だ」
サウサンプトンの日本代表DF吉田麻也がロシア・ワールドカップ(W杯)開幕を控え、悪い流れに飲み込まれている。11日の本拠地リバプール戦でリーグ戦5試合連続の出番なしに終わり、チームも0-2で敗戦、2部降格圏の18位に転落した。
サウサンプトンはあっさり先制された。前半6分、カウンターからエジプト代表FWモハメド・サラーにペナルティーエリア内に侵入されると、最後はブラジル代表FWロベルト・フィルミーノに左足で合わせられると、同42分にも二人のホットラインが炸裂。サラーのパスをフィルミーノがダイレクトのヒールパスを送ると、サウサンプトンの最終ラインをあっさりと破ったサラーが追加点を決めた。
この敗戦で降格圏に転落したチームで、吉田はまたもや出番なしとなった。日本代表の守備の要だが、W杯イヤーに入ってから出場したリーグ戦は1月2日のクリスタル・パレス戦(1-2)のみで、その後5試合連続で不出場と試合勘を失う危機的状況となっている。
一方、チームを率いるマウリシオ・ペジェグリーノ監督は降格圏転落について自らの非を認めている。英紙「デイリー・メール」によると、指揮官は「この状況でこれ以上のサポートを求めるのは難しい。試合終了までのファンの反応に感謝している。今は私たちも同じ気分だ。我々に責任がある。私に真っ先の責任がある」と敗北後のブーイングを受け入れた。
「我々の自信はどん底だ。これがサッカーで最悪なところだ。この状況ではもっと勇敢にならなければいけない。3-0で負けるかもしれないが、挑戦し、逆転する気合いを見せなければいけない。最後までトライしなければ」
降格圏に足を踏み入れたチームの自信喪失を認めた指揮官。出番を失った吉田はDF陣の序列を再び覆し、浮上のキーマンとなれるのだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images