ヘタフェ柴崎、バルサ戦好機に絡み守備も奮闘 前半両軍最長6.3km走行、倒れてひやりの場面も
試合はスコアレスドロー、先発の柴崎は後半42分交代…チームのタスクをこなす
リーガ・エスパニョーラ第23節バルセロナ対ヘタフェが現地時間11日に行われ、先発した柴崎はゴールこそなかったものの、シュートチャンスに絡みつつ守備でも奮闘。敵地カンプノウでスコアレスドローに持ち込んだ。
この日バルセロナはDFジェラール・ピケがベンチ、DFサムエル・ウムティティが出場停止ということもあり、新加入のDFジェリー・ミナ、DFルカ・ディーニュがセンターバックコンビを組んだ。トップ下の位置を取った柴崎は、少ないチャンスをどれだけものにできるかを試された。
試合が始まるとバルサはインサイドハーフに入ったMFフィリペ・コウチーニョ、そしてFWリオネル・メッシらを軸に高いポゼッション率でゲームを進める。前半10分にはミナと空中戦で競り合った柴崎が膝を抑えてもんどり打ち、ひやりとする場面もあった。
同40分にはMFポルティージョからの浮き球パスにパスアンドゴーで走り込んだ柴崎がダイレクトシュートを放ったものの、バルサGKテア・シュテーゲンのセーブにあって先制点とはならなかった。それでも前半は両チーム最高となる6.3kmを走行するなど、献身的なプレーを見せた。
後半に入ってバルサの攻勢を受けたヘタフェだが、同14分には右サイドからのカウンターでボールを受けた柴崎はテア・シュテーゲンが大きく飛び出したのを見越してシュートも、枠はとらえられなかった。ヘタフェが的確なカウンターと手堅い守備ブロックでバルサよりシュート本数が増えるなど、ホームチームをてこずらせた。
バルサは後半途中からMFアンドレス・イニエスタとFWウスマン・デンベレを投入。徐々にヘタフェを押し込む。それでもGKビセンテ・グアイタらの必死の守備の前に均衡は破れない。柴崎は後半42分にDFカブレラと代わったものの最後までチームのタスクをこなし切った。
バルサはアディショナルタイムにデンベレのクロスからルイス・スアレスが頭で合わせたもののGKビセンテがビッグセーブ。そのままスコアは動かず、バルサにとっては2戦連続のリーグ戦ドローとなった。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images