絶体絶命ゴール前6mFK、全11人で壁形成“ドタバタ対応”に反響「一本の物語が書ける」
ヘルタが大ピンチを無失点で回避、3カ月ぶりの完封勝利を飾る
ドイツ1部のヘルタ・ベルリンは、現地時間10日のリーグ第22節敵地レバークーゼン戦で2-0と勝利した。完封は昨年11月の第13節敵地ケルン戦(2-0)以来、実に3カ月ぶりだったが、後半に訪れた絶体絶命の大ピンチをチーム全員でなんとか凌いだ“ドタバタ劇”が注目を集め、「一本の物語が書ける」と反響を呼んでいる。
ヘルタは前半43分、速攻からスペースに抜け出したオーストリア代表MFヴァレンティノ・ラザロがGKとの1対1を制して先制ゴール。さらに、後半13分には相手最終ラインのパスミスをコートジボワール代表MFソロモン・カルーがかっさらい、一人で持ち込んで追加点を奪った。
しかし、2-0とリードして迎えた後半27分、ヘルタのノルウェー代表GKルネ・ヤルステインがバックパスの処理を誤り、ペナルティーエリア内正面約6メートルの位置で間接FKを献上してしまう。ヘルタはGKを中心にフィールドプレーヤー10人をゴール前に並べ、全11人で壁を形成。キッカーを務めたレバークーゼンのFWレオン・ベイリーのフェイントに何人か引っかかる“ドタバタぶり”を露呈したが、シュートはゴール前に残っていた選手の足に当たって弾き返された。
そのクリアボールを拾ったベイリーが放ったシュートも選手が体を張って止め、さらにこぼれ球を押し込もうとしたレバークーゼンの一撃はクロスバーを直撃。ゴール前は混戦模様となったが、最後はGKヤルステインがゴールライン上でボールをキャッチし、大ピンチを凌ぎ切り、無失点で勝利を手にした。