「独創的」と自画自賛! W杯得点王FW、相手GKを欺いた圧巻の“超鋭角アングル弾”

バイエルンのFWミュラーが技ありの一撃で決勝弾、海外メディアも称賛

 ドイツ1部の名門バイエルン・ミュンヘンは10日、ブンデスリーガ第22節の本拠地シャルケ戦で2-1と勝利した。2010年ワールドカップ(W杯)で得点王に輝いたドイツ代表FWトーマス・ミュラーが技ありの一撃を叩き込み、海外メディアから称賛を浴びている。

 試合は開始6分、ミュラーのシュートを相手GKがはじき、こぼれ球を詰めたポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキが先制点を決めた。これがホーム11戦連続ゴールとなり、リーグ記録に並んでいる。

 前半29分に1点を返されたバイエルンだが、前半36分にミュラーがストライカーらしい嗅覚を発揮した。オランダ代表MFアリエン・ロッベンが右サイドからドリブルで切れ込み、相手ペナルティーエリア内へスルーパス。これに抜け出したミュラーだが、ボールはゴールライン付近へと流れしまう。ラインを割る間際で追いついたミュラーは、巧みに体を反転させてキック体勢に入る。中央へのラストパスを予測したシャルケGKと守備陣だったが、ミュラーは角度のない位置からニアサイドをぶち抜く技巧的なゴールを叩き込んだ。

 まさに相手GKを欺くシュートだった。相手GKは予測とは異なる一撃に全く反応できず、この“鋭角弾”でバイエルンが2-1と勝利を収めている。衛星放送「ユーロスポーツ」ドイツ版は「ミュラーが決勝弾」と伝えると、「素早いカウンターのなかロッベンからミュラーへつなぎ、超鋭角のアングルから決めた」と称賛。ミュラー自身は「コーチは言うだろうね、独創的だって」と自画自賛している。

 2010年の南アフリカW杯で5ゴールを決めて得点王に輝いた男は、14年ブラジル大会でも2位の5ゴールをマーク。28歳と脂の乗ったアタッカーは、ロシアW杯でもゴールを量産するのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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