ナポリの“15秒高速カウンター弾”が炸裂 魅惑の機能美に驚嘆「我らの魔法使いたちよ」
3位ラツィオとの大一番に4-1で快勝 4点目に華麗なカウンターが飛び出す
セリエAのナポリは現地時間10日の本拠地ラツィオ戦に4-1で快勝。前日、ユベントスに奪われた首位の座に返り咲いた。3位の強豪ラツィオから4ゴールを奪う猛攻を見せたが、なかでも4人が絡む流れるような連係から奪った高速カウンターでの4点目には、「我らの魔法使いたちよ」「もはやゲームのレベルだ」と驚嘆の声が上がっている。
ナポリは2015年に就任したマウリツィオ・サッリ監督が機能的なパスサッカーを標榜。その完成度はバルセロナで一時代を築いた名将ペップ・グアルディオラ(現マンチェスター・シティ監督)をして、「ヨーロッパで最も美しいサッカー」と称賛したほどを誇る。今季は開幕から首位争いを繰り広げてきたが、ラツィオ戦でも自慢のチームプレーが炸裂した。
前半にスペイン代表FWホセ・カジェホンの得点、後半は相手のオウンゴールとDFマリオ・ルイの一撃で3-1とリードして迎えた後半28分だった。ナポリは自陣で激しいプレスを仕掛けてボールを奪取すると、イタリア代表FWロレンツォ・インシーニェが左サイドのタッチライン際からポーランド代表MFピオトル・ジェリンスキに横パスを入れたのを“合図”にカウンターを発動する。
ダイレクトではたかれたパスを後方から飛び出したイタリア代表ジョルジーニョがドリブルで持ち上がり、スペースに抜け出したジェリンスキにリターン。マーカー二人を引きつけながらペナルティーエリア内に侵入したジェリンスキは駆け込んできたベルギー代表FWドリース・メルテンスにラストパスを送り、エースが押し込んで大トリを飾った。