“ガラスの天才”ロイス、259日ぶり復帰 地元紙が歓迎「BVBスターの試練は終わった」
右膝後十字靭帯断裂の重傷を乗り越え先発出場 先制点を演出するなど存在感を示す
ドルトムントのドイツ代表FWマルコ・ロイスは、現地時間10日の本拠地ハンブルガーSV戦(2-0)で約8カ月ぶりとなる実戦復帰を果たした。現地メディアは「BVBスターの試練は終わった」と“ガラスの天才”復帰を祝福している。
ロイスは昨年5月のDFBポカール決勝フランクフルト戦(2-1)で負傷。右膝後十字靭帯断裂という重症で手術を受け、長期離脱していた。
長いリハビリ期間を乗り越えたドルトムントのキャプテンは、ハンブルガーSV戦ではスタメンに名を連ねた。実に259日ぶりとなる戦線復帰を果たすと、後半4分には正確なパスをアメリカ代表MFクリスティアン・プリシッチへつなぎ、ベルギー代表FWミシー・バチュアイの先制ゴールの起点となった。
ドイツ紙「ルールナハリヒテン」は「BVBスターの試練は終わった」という見出しで“ガラスの天才”の復活を特集。長らく不在だったにもかかわらず、「ロイスは違いを作り出せる選手」とその傑出した才能は今なお絶賛されている。
そのロイスの活躍もあって、ドルトムントは2-0で勝利を収めて2連勝を飾った。ペーター・ボス前監督体制では出番がないままだったロイスだが、その後を継いだペーター・シュテーガー監督にとっては新たな攻撃オプションが増えることになった。
阿吽の呼吸を見せるMF香川真司が負傷交代するアクシデントは起きたが、今後は二人のコンビ再結成にも期待がかかる。
2試合ぶりに戦列復帰してゴールを決めたドイツ代表MFマリオ・ゲッツェや、新加入ながら結果を残すバチュアイも存在感を放つ。後半戦の巻き返しを図るドルトムントの攻撃陣が一気に勢いづいてきた。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images