森岡亮太にベルギー名門“10番”の重圧 現地メディアが初陣を評価「平凡な出来だった」

ベルギーメディアが「アンデルレヒトの“モリオカ問題”」と題して特集

 日本代表MF森岡亮太は、今冬にベルギー1部のワースラント・ベベレンから同リーグ屈指の強豪アンデルレヒトに移籍し、背番号10を与えられるなど大きな注目を集めている。そうしたなかで行われた現地時間4日の第25節メヘレン戦(2-2)では先制アシストをマークして得点に絡んだものの、勝ち越し点のチャンスとなるPKを失敗。現地メディアが森岡に求めるレベルは、さらに高まっている模様だ。

 ベルギーメディア「voetbalnieuws」では、「アンデルレヒトはモリオカ問題をどのように解決するのか?」という刺激的なタイトルの特集を組んでいる。「アンデルレヒトは本来、今冬の移籍市場で獲得優先すべきはストライカーやディフェンダーだったが、新たなるプレーメーカーを手にした。リョウタ・モリオカはベベレンで前半戦は素晴らしいシーズンとなり、しかし日本人プレーヤーはアストリッドパーク(本拠地)でも力を見せられるか?」と、ベベレンで見せた活躍を持続できるかがポイントとしている。

 そこで触れられているのが、新天地デビューとなったメヘレン戦だ。アシストという結果を残しながらも「平凡な出来だった。先制ゴールのアシストに関しては高いレベルだったとはいえ、それ以外の部分でモリオカは試合に関与することが少なかった」と指摘している。

 またベルギー誌「Voetbalmagazine」編集長のコメントとして、「日本人アタッカーは自由なポジショニングで動くことを好んでいる。その柔軟な頭脳で、アンデルレヒトのやり方に自分自身を適応させることも求められる」とのコメントが紹介されている。ベベレン時代には大きな自由をもらっていた一方、アンデルレヒトのハイン・ヴァンハーゼブルック監督が求める事細かな戦術的規律を、どれだけ守れるかが必要になるとも記されている。

 森岡は試合終盤に勝ち越しのチャンスとなるPKを外し、悔しさを募らせる表情も見せており、「精神面でのさらなる向上」も必要だとされている。名刺代わりのプレーと悔しさが同居する初陣となったが、今後はベルギー随一の名門の重圧とも戦うことになりそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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