バルサが国王杯史上初の5年連続決勝! コウチーニョの移籍後初得点などでバレンシア撃破
敵地で2-0と勝利、2戦合計3-0で5年連続40回目の決勝進出
今冬にリバプールからバルセロナに1億6000万ユーロ(約213億円)で移籍したブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョが、公式戦初ゴールをマークし、チームの5年連続40回目のスペイン国王杯決勝進出に貢献した。現地時間8日に行われた準決勝バレンシアとの第2戦、途中出場からわずか4分でこの日の先制ゴールを奪い、チームは2-0と勝利。合計スコア3-0で決勝進出を果たした。
バルサはホームの第1戦で1-0の勝利を果たしており、この日の前半はバランスを見ての戦いを選択。ポゼッション率70%とゲームを支配しながらも、カウンターを狙うバレンシアの方がシュート数で上回り、チャンスも多く作った。そうした展開のなかで、エルネスト・バルベルデ監督は後半開始からポルトガル代表MFアンドレ・ゴメスに代えてコウチーニョを投入した。
その采配が当たったのは後半開始わずか4分のことだった。左サイドでボールを受けたウルグアイ代表FWルイス・スアレスが深い切り返しから相手マーカーを切り裂きクロスを送ると、ファーサイドに走り込んだコウチーニョがスライディングボレーを試みる。この一撃が相手守備陣の虚を突く柔らかな軌道でゴール左隅に収まり、バルサが待望のアウェーゴールを手に入れた。
この一撃によってバレンシアは、決勝進出のために3点が必要となったことで焦りの色が見えた。バルサがそれをパス回しでいなす時間帯が続き、同27分に迎えたバレンシアDFホセ・ルイス・ガヤがゴール前至近距離で放ったシュートも、オランダ代表GKカスパー・シレッセンがビッグセーブで防いだ。そして後半37分には再び相手のパスミスを奪ったL・スアレスがドリブルで持ち運び、ゴール前で完全にフリーとなったクロアチア代表MFイバン・ラキティッチがシュートを突き刺し、試合を決定づけた。
指揮官の采配と待望の新戦力がガッチリと噛み合い、得意の国王杯でファイナル進出を果たしたバルサ。データ分析会社「オプタ」公式ツイッターによれば、5年連続での決勝進出は史上初の快挙だという。4月21日に開催される決勝ではセビージャと対戦。リーガ、UEFAチャンピオンズリーグとの三冠も視野に入る1勝となった。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images