バルサの「歴代バッドボーイズ」を現地紙選出 禁断の移籍、唯我独尊、元Jリーガーも…
“噛み付き男”スアレスはまだ本性を見せず!?
2000年代後半から2010年代中盤にかけて、不動の右サイドバックとして君臨したブラジル代表DFダニエウ・アウベス(現PSG)も少々、クセが強かった。アウベスの場合はSNS上で「自己中心的」な発言が多く、炎上してしまうあたりはピケとの共通点かもしれない。
1年だけの在籍でも、元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ(現マンチェスター・ユナイテッド)はバルサでも強烈なオーラを放った。ゴールこそ奪ったものの、唯我独尊で当時チームを率いたジョゼップ・グアルディオラ監督(現マンチェスター・シティ監督)との折り合いが悪く、退団後は両者間での会話は全くないとされている。
現在のバルサで悪童ぶりが目立っていないのは、L・スアレスである。昨季までメッシ、ネイマールとの「MSNトリオ」で圧倒的な決定力を誇ったが、かつてはマーカーへの噛みつき行為などで何度も長期の出場停止を受けている。とはいえ、バルサ加入後もプレー中に相手DFに肘打ちを入れるなど、“やることはやっている”と言えるだろう。
そして冒頭で紹介したピケだ。今回のゴールセレブレーションだけでなく、昨秋実施されたカタルーニャ州独立を巡る住民投票での呼びかけ、レアルの判定に対する疑問などリアルでもSNS上でも忌憚なく意見する。その姿勢には同紙も「ピケ自身、論争の的となるコメントと言動は制御不可能だと自分でも知っている」と、ある意味開き直っているのではと見立てている。
ここで紹介した彼らの“ヤンチャさ”は反骨心の強さでもあるだろう。華麗なバルサスタイルの中に、勝利への執念をもたらす――。それこそ、彼ら「バッドボーイズ」らしい矜持だ。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images