バルサの「歴代バッドボーイズ」を現地紙選出 禁断の移籍、唯我独尊、元Jリーガーも…
94年W杯得点王ストイチコフ、L・エンリケ、エトーらが顔を揃える
バルセロナのスペイン代表DFジェラール・ピケは、現地時間4日に行われたリーガ・エスパニョーラ第22節エスパニョール戦(1-1)の同点ゴール後に見せた“黙れポーズ”が物議を醸している。これを受けて、スペイン紙「マルカ」はバルサに所属した「歴代バッドボーイズ」を紹介している。
まず最初に登場するのは、元ブルガリア代表FWフリスト・ストイチコフだ。1994年のアメリカ・ワールドカップ(W杯)で得点王に輝き、同年のバロンドールを獲得。Jリーグの柏レイソルでもプレーした経験を持つストライカーは、当時「エル・ドリームチーム」と呼ばれたバルサで抜群の存在感を放った。しかし、当時のヨハン・クライフ監督と衝突するなど、歯に衣着せぬ言動は現役を退いた今もなお健在だ。
選手、指揮官としてバルサの一時代を築いたのは元スペイン代表MFルイス・エンリケだ。宿敵レアル・マドリードからバルサへの“禁断の移籍”で知られるが、かねてより「論争がなければ、物事はうまく回らない」と語るほどだった。その芯の強さがあったからこそ、監督としてアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、ウルグアイ代表FWルイス・スアレス、ブラジル代表FWネイマール(現パリ・サンジェルマン/PSG)の「MSNトリオ」中心へのスタイル転換も図れたのだろう。
低迷期を経て2000年代中盤に輝きを取り戻したクラブにあって、インパクトを残したのは元カメルーン代表FWサミュエル・エトー(現コンヤスポル)。レアルで育ちながらも構想外となり、フランク・ライカールト体制のバルサでその俊足と決定力がブレークしたのは2004-05シーズンのことだった。リーガ制覇に大きく貢献したが、その優勝報告会で「マドリードのクソッタレ、チャンピオンにご挨拶しろ!」と歌ったことが大問題となった。