「全盛期はまだ先」 完全復調のドルトムント香川、ブンデス公式が“伸びしろ”に言及
「彼が現在の好調を維持できるなら…」
15-16シーズンはマインツから加わったトーマス・トゥヘル監督の下、9得点7アシストを記録。「トゥヘルは明らかにカガワの才能を認めていた」と記されている一方で、故障に苦しんだ昨季と、アヤックスからやってきたボス監督の指導を受けた今季序盤戦は不遇だった。
「ドレッシングルームで最も経験深い選手の一人となったが、カガワはペーター・ボスの下で限定的な出場時間に止まった」
ボス政権ではリーグ戦15試合中先発は5試合。フル出場はわずか1試合だった。しかし、成績不振によりシュテーガー監督に交代すると、大きな転機になった。
「12月にケルンの前監督が到来すると、カガワは自分自身で輝きを取り戻した。リーグ戦6試合でフル出場し、マインツ、ヘルタ・ベルリン、フライブルク相手に3ゴールを決めた。ホッフェンハイム戦では2アシストを決めた」
再び躍動し始めた香川だが、復活の鍵はポジションだという。「シュテーガーはカガワをお気に入りのポジション、中央に戻す決断が豊かな成果をもたらした。背番号23がクロップ政権で彼の全盛期よりも深いポジションでボールを受けていたとしてもだ」。インサイドハーフや中央での起用が香川の創造性を余すところなく引き出し、1試合平均の走行距離も2011-12シーズン以来となる12キロ超えを記録しているという。
「彼が現在の好調を維持できるなら、黒と黄色のチームは首位独走中のバイエルンに続く2位争いを制する最大限のチャンスを手にできる。クロップ時代に大爆発した後、ドルトムントのファンのお気に入りは、シュテーガーの下で嵐を巻き起こす準備ができているのだ」
後半戦のキーマンに挙げられてる香川は今、かつてのような眩いばかりの輝きを放っている。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images