メキシコ代表のミゲル・エレーラ監督が、レアル・マドリードのFWハビエル・エルナンデスの去就問題に触れ、小規模のクラブへの移籍を勧めている。スペイン地元紙「マルカ」が報じた。 チチャリートは、ベンゼマ、ベイルをはじめ、主力に故障者が続出している白い巨人をゴールラッシュで救う活躍を見せている。現在、マンチェスター・ユナイテッドから期限付き移籍中で、レアルのカルロ・アンチェロッティ監督は買い取りオプションを行使するかどうか、シーズン終了時に決断を下す方針を明らかにしている。 レアル、ユナイテッドは、いずれもメガク ラブだが、メキシコ代表で指導するエレーラ監督は別の道を歩むように勧めている。 「もしかしたら彼は、より規模は小さいが、重要なクラブに移籍すべきかもしれない。彼が先発の座を固定できて、なおかつ、偉大なストライカーであることを証明できるクラブだ」 指揮官は先発の座が約束されているクラブへの移籍を推薦した。チチャリートがマンUでプレーしていたときも、他のFW陣と比較して出場期間に対するゴール数の割合の高さを指摘し、ゴール前の嗅覚の鋭敏さをたたえてきた。ただし、教え子が、レアルで終盤戦まで出場機会を手にできなかった現実は必然だと感じている。 「彼がほとんどプレーできなかったことに驚きはない。なぜならマドリードのようなクラブでは競争は壮 絶だ。それでも、彼は試合に出なくても、大きな進化を遂げることができる選手なんだ」 スペインメディアからは、チチャリートの買い取りオプションを行使する論調も出てきているが、エレーラ監督は新たな道を歩むことを熱望していた。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images