ミランの元名物オーナーが不振の“古巣”を痛烈批判 「1トップなんてしているから…」

ベルルスコーニ前会長が「ミランのスタイルは気に入らない」と現体制に要求

 ACミランの前会長であり、昨季までの“ワンマン・オーナー”だったシルビオ・ベルルスコーニ氏がイタリア国営放送「RAI」のニュース番組に登場。今季リーグ戦8位と伸び悩み、近年低迷が続くミランに対して痛烈な批判を展開している。

 ベルルスコーニ氏といえば、1990年代からのミラン黄金期を作り上げた名物オーナーだが、現場介入をライフワークとすることでも知られた。監督の戦術を厳しく批判し、要求に応じない指揮官は少しでも結果が出なければ解任するという、唯我独尊の姿勢を貫いてきた。その“最後の被害者”は、一昨季チームを率いたシニシャ・ミハイロビッチ監督だった。

 その時に問題になったのが、ベルルスコーニ氏の“1トップ嫌い”だったが、クラブを離れた後も強いこだわりは少しも衰えていない模様だ。

「私は昨年に、私の持つミランイズムがある買い取り手を見つけたが、一つ足りないことがある。昨季も今季も、ミランのスタイルは気に入らない。なぜなら1トップでプレーするからだ。1トップなんてしているから、1試合の中で1本か2本しか枠内シュートを打てないのだ。(ヴヤディン)ボスコフ(元ユーゴスラビアの指導者)の残した格言に『点を取りたければ枠内にシュートを打て』というものがあるが、ガットゥーゾはそれを勉強したほうがいい」

 

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