21世紀屈指のキッカーは? アメフトばりの「ロングパスの名手」動画をリーガ公開
ベッカムやシャビ、イスコらが“職人”が登場
レアルの宿敵バルセロナはどうか。ショートパス主体のイメージが強いが、視野の広さを生かしたアクセントでロングパスを使う。元スペイン代表MFシャビ・エルナンデス(現アル・サッド)、スペイン代表MFセスク・ファブレガス(現チェルシー)がまさにその大きな展開を得意としたが、これは当時のレシーバーに抜け出しを得意とするスペイン代表MFペドロ・ロドリゲス(現チェルシー)がいたことも大きいだろう。
この名パサーよりも難易度の高いロングパスを送っているのは、レアルのスペイン代表MFイスコだ。アトレチコ・マドリードとのダービーでは、センターサークル付近で相手選手に寄せられ、体はサイドに向いた状態だった。しかし、イスコは腰を大きくひねるキックで右サイドのスペイン代表DFダニエル・カルバハルへの“デリバリー”に成功。完璧な形で受けたカルバハルはこのままゴールを打ち破った。
一発のロングパスが決まれば、複数人の守備組織を破壊できる。彼らの視野とセンスは、アメフトのQBと共通するかもしれない。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images