ミランのインザーギ監督に迫る更迭の危機 ブロッキ氏が暫定監督か
本田は先発復帰もインパクトを残せず
ACミランは、29日の本拠地ジェノア戦で1-3で敗れた。フィリッポ・インザーギ監督は更迭となり、ミランの下部組織を率いるクリスティアン・ブロッキ氏が暫定監督として昇格する可能性が高まっている。イタリア衛星放送「スカイ・イタリア」が「インザーギ、退任近づく。ブロッキが準備」と報じている。
ミランは、この日、屈辱の2連敗を喫した。日本代表FW本田圭佑は、5試合ぶりに右ウイングとして先発出場したが、インパクトを残せずに後半9分に交代。サポーターからブーイングを浴びながらベンチへと退いた。
試合後、インザーギ監督は「私は諦めない。クラブが去就については考え、ミランにとってベストな決断をするだろう。私に悔いはない。ベストを尽くした」と語った。チームはウディネーゼ戦後、ミラネッロで強制合宿を行ったが、それも奏功しなかった。
順位は10位のままだが、残り5試合で来季の欧州リーグ出場圏内の5位サンプドリアとは勝ち点8差まで離されている。
記事によると、2年連続で欧州のカップ戦出場を逃すことが濃厚となり、ミランのクラブ首脳はインザーギ監督の解任を検討とリポートされている。後任は昨年6月、インザーギ氏のトップチーム監督就任に伴い、プリマベーラの監督に昇格した元イタリア代表MFブロッキ氏。今季終了時まで暫定監督を務める可能性が浮上している。
ミランはタイの実業家グループと株式売却交渉を進めており、かつての名門を取り巻く状況は混沌(こんとん)としている。
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サッカーマガジンZONE編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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