バルサが雨中のダービーで辛くもドロー 同点弾決めたピケの“黙れポーズ”に指揮官言及
エスパニョールと1-1ドロー バルベルデ監督が語ったピケへの信頼
バルセロナは現地時間4日にリーガ・エスパニョーラ第22節エスパニョールとのバルセロナダービーに臨んだ。1点のリードを許した終盤にDFジェラール・ピケのゴールで1-1に追いつき不敗記録を22に伸ばしたが、スペイン紙「マルカ」によるとエルネスト・バルベルデ監督がピケのゴールセレブレーションについて言及している。
この日バルベルデ監督はスペイン国王杯、UEFAチャンピオンズリーグなどの過密日程を見据え、FWリオネル・メッシをベンチスタートにした。前半22分には冬の移籍市場で加入したMFフィリペ・コウチーニョが右足インフロントでシュートを狙ったがクロスバーを直撃。ゴールレスが生まれない状況で、後半13分からメッシを投入した。
この日は降りしきる雨によって、ピッチコンディションは劣悪な状況に。バルベルデ監督が「後半は雨でボールが動かず、ピッチは危険だった。自分たちのスタイルを考慮した際、適応が難しかった」と語る通り、バルサは普段のパスワークが繰り出せない。それを尻目に同21分、エスパニョールのFWジェラール・モレーノがスコアを動かし、エスパニョールが1点のリードを奪った。
苦しくなったバルサだが、後半37分、左サイドの直接FKでメッシがゴール前にクロスを送ると、ピケがヘディングで合わせて同点に追いついた。この際、ゴールを決めたピケはエスパニョールファンの詰めかけたゴール裏に対して“黙れ”と言わんばかりに、口に人差し指を当てた。
この行動について、バルベルデ監督は試合後の会見でこう話している。
「私はピケのゴールセレブレーションが、今週行われた試合を象徴するもので、どれだけライバル関係が強いかということだと理解している。彼は多くの責任を負っていたから、我々にとってはいいプレーをしたと感じている」
その言動が何かと物議を醸すピケだが、バルサとチームを率いるバルベルデ監督にとっては不可欠な主力であることは間違いなさそうだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images