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チチャリート同様の片道切符か ヤヌザイに期限付き移籍の話が浮上
さらなる出場機会の減少も
マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督は来季、ベルギー代表MFアドナン・ヤヌザイを期限付き移籍で放出しようとしている。英地元紙「ガーディアン」が報じている。
ヤヌザイは昨季、デイビッド・モイーズ元監督にまな息子のように重用された。さらに、現在アシスタントコーチを務め、クラブのレジェンドでもあるライアン・ギグス氏が長年背負っていた背番号「11」を託されるほど期待を集めていた。
しかし、今シーズンは苦闘の日々が続いている。ファン・ハール監督が、270億円の移籍金でワールドクラスの実力者を次々と集め、 今季公式戦出場20試合の大半が途中出場で無得点に終わっている。
ファン・ハール監督は今季終了後、オランダ代表監督時代の教え子であるPSVのFWメンフィス・デパイの獲得に乗り出すことが濃厚となっている。さらなる出場機会の減少が予想されるヤヌザイは、ローン移籍で放出される可能性が高いという。
ファン・ハール監督は今季監督就任後、ドルトムントに日本代表MF香川真司を売却し、レアル・マドリードにメキシコ代表FWハビエル・エルナンデスを期限付き移籍で放出するなど大ナタを振るった。香川は恩師ユルゲン・クロップ監督にトップ下で起用され、チチャリートも終盤戦でレアルを救うゴールラッシュを見せるなど、リーグ終盤戦に入ってコンディションを回復させている。FWダニ ー・ウェルベックも移籍後、アーセナルの前線で活躍し、イングランド代表の主力としてもピッチに立っている。
香川とウェルベックは完全移籍し、チチャリートに関してもファン・ハール監督は期限付き移籍からチームに戻さない方針を口にしている。昨年10月にマンUと5年契約を結んだばかりのヤヌザイは武者修行で、試合勘とトップコンディションを取り戻すのか。チチャリートのような片道切符となるのか。大器の来季の去就に大きな注目が集まっている。
【了】
サッカーマガジンZONE編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images