「世界最高から最悪へ」 レアル、無念のレバンテ戦ドローに贔屓紙も“怒り”の酷評
幸先良く先制するも2度追いつかれて引き分け 首位バルサとの差は危険水域に
レアル・マドリードがまたしても勝ち点3を奪えなかった。現地時間3日に行われたリーガ・エスパニョーラ第22節レバンテ戦で終了間際に同点弾を許し、2-2のドローに終わった。この結果を受けてレアル贔屓で知られるスペイン紙「マルカ」は、「世界最高から最悪へ」と厳しい評価を与えている。
この日のレアルは、前半11分にセットプレーからスペイン代表DFセルヒオ・ラモスのゴールで幸先良く先制に成功。しかし同42分に同点ゴールを許すと、チャンスを生かしきれない展開が続く。後半36分に元フランス代表FWカリム・ベンゼマの落としをスペイン代表MFイスコが決めて勝ち越したが、その8分後にFWジャンパオロ・パッツィーニの抜け出しを防げず、再び同点に追いつかれて試合を終えた。
敗戦に限りなく近いドローに、「マルカ」紙も怒りを露わにしている。
「世界最高から最悪へ」と見出しを打った記事では、「首位バルセロナが日曜日のエスパニョール戦に勝てば、勝ち点21差にまで開く」と、ライバルとの大差がクラブ史でも稀な水域に達していることを指摘。「ほんの1カ月前はFIFAクラブワールドカップ王者となり、5つのトロフィーを獲得するなどクラブ史に残る2017年だった。しかしフィジカル的なものかメンタルか、それともサッカーの質なのか、この不調を説明するのは難しい」とお手上げ状態であることも記している。
レアルは今月、前人未到の3連覇を狙うUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦でパリ・サンジェルマンと戦う。チーム状態が上向かないままの危機的状況に、好転の兆しは見えるのだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images