本領発揮のアデミウソンと復帰の中村俊輔 横浜FMに生じた問題とは?
移籍後初ゴールを決めたアデミウソン
「兵藤がボールを落としてくれた時、最初は自分の得意な位置にトラップしようかと思ったんだ。だけど、DFが詰めてきているのが見えて、時間がないと判断した。そのまま正面からアウトサイド気味に強く打った。GKとしては対処に難しいシュートにしようと思ってね」
横浜FマリノスのFWアデミウソンは、喜びと安堵感を交えた表情でゴールシーンを振り返った。今季、名門サンパウロから加入したブラジル五輪代表候補の大型助っ人による移籍後初ゴールは、横浜FMのホーム通算600ゴール目のメモリアルゴールとなった。
25日のJリーグ第7節、湘南ベルマーレ戦。横浜FMは3-0とホームで勝利を収めた。前半9分、左サイドからMF斎藤学の縦パスが入り、MF兵藤慎剛がヒールで落とすと、FWアデミウソンが右足で狙いすましたグラウンダーのシュートでネットを揺らし先制点。その後、後半40分に斎藤、後半ロスタイムにMF富澤清太郎が追加点を挙げ、3点差の完勝で試合を終えた。
今季加わったブラジル人FWはこれまでプレーやチャンスメイクでファンを魅了する局面は随所にあったものの、肝心のゴールという結果は遠く、期待したほどのパフォーマンスは披露できていなかった。しかし、試合開始早々の初ゴールで重圧から解放されたのか、前半30分のヘディングシュートや後半11分の左足での強烈なミドルシュートなど、ゴールへの積極性がぐっと増したように見えた。