ストライカーとしての凄みを増した一撃

　謙遜する小林だが、遠藤は日本代表、岩波はリオデジャネイロ五輪代表に選ばれた守備能力の持ち主であり、マウリシオもまたU-17ブラジル代表経験を持つ浦和の守備の要だ。そうした実力者が固めていたゴール前を強引に突破した一撃には、ストライカーとしての凄みが増していた。

「自分たちがしっかりやることをやれれば、ああやって得点を決められる。本当に自分たち次第だなという試合だった」

　ボールを支配して固められた守備を鮮やかに突破していく“川崎スタイル”に加え、強引さも見せるようになった昨季のJリーグ得点王でMVPにも輝いた小林は、今季も川崎の最前線でキャプテンマークとともに躍動しそうだ。

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フットボールゾーンウェブ編集部●文・写真　text & photo by Football ZONE web