J得点王の小林悠が豪快な“4人抜きゴール” 「いいチャレンジ」と浦和守備陣を切り裂く

浦和とのトレーニングマッチ2本目で圧巻のゴールを叩き込む

 昨季のJリーグ得点王が、圧巻の“4人抜き”で順調な調整ぶりをアピールした。3日に浦和レッズと45分3本のトレーニングマッチを行った川崎フロンターレの日本代表FW小林悠は、2本目の19分にゴール前の狭いスペースを強引に突破して得点を決めた。

 1本目はアジア王者の厳しい守備に苦しんだ川崎だが、2本目に入ると様相は一変した。1本目に出場していたMF家長昭博とMF長谷川竜也から、MF大久保嘉人とMF阿部浩之が投入されると、流動性を増した川崎は鮮やかな攻撃を披露。小林も「二人が気を遣えるポジションを取ってくれるので、相手のいないところや流れを見てポジションを取ってくれたりすることでボールも回った」と手応えを語ったように、8分には完全に崩した攻撃で相手のオウンゴールを誘った。

 そして迎えた19分、ファーストタッチで相手一人を振り切った小林は、浦和の守備陣が固まる中央へドリブルで突進。背後から迫るアンカーのDF遠藤航のプレッシャーをかわし、DFマウリシオとDF岩波拓也の間を細かいタッチのドリブルでまさに“ぶち抜く”と、そのままGK西川周作との1対1を制して流し込んだ。ゴール前で上手く相手のマークを外す“ストライカー”小林のイメージとは全く異なるゴールだった。

 小林は今季に対する成長の一つとしてこう話している。

「ガチャガチャとなってましたし、ゴリゴリでしたけどね(笑)。ちょっと自分でゴールを決めたいというのもあったし、自分でももっと一人で打開できるようになりたいというのもあったので、練習試合だったし、チャレンジしてみようという感じで仕掛けました。まあ、たまたまです。自分で打開してゴールというのを増やしたいのはあるので、練習試合でいいチャレンジができたと思う」

 

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