日本の1トップは3選手の争いに ザッケローニ監督が大久保のFW起用を明言
日本時間3日に行われるコスタリカ戦前日の会見で、アルベルト・ザッケローニ監督はし烈を極める1トップ争いについてこう語った。
「岡崎(慎司)もトップでプレーでき、さらには本田(圭佑)も前回のW杯では1トップでプレーしている。ただ岡崎に関しては現在右サイドでプレーしている。柿谷、大迫、大久保がFWに入ることになるだろう」
昨シーズン途中から1トップの座を争ってきた柿谷と大迫。そこに、サプライズ選出で代表復帰した大久保が加わった三つ巴の争いに。そんななか、若い2人に比べて経験で勝る大久保は、気負いのない姿勢で現状を受け止めた。
「会見で監督が1トップ候補だと言った? でも、実は練習ではいまだに1トップを一回もやっていないよ(笑)。でもこの間のキプロス戦でもプレーして、だいぶ動きもつかめたからね」
また、ライバルの2人についても、冷静な態度でこう語る。
「柿谷と大迫も練習を見ていても悪くないよ。タイプは違うけど、ただザッケローニ監督が1トップに要求していることはみんな一緒だから。それはやらないといけない」
前線で高い位置を取り、DFを下げて本田圭佑ら2列目の選手にスペースを生み出す。そうした戦術的な動きは、すべての1トップ候補に求められるもの。大久保が代表合流して、2週間足らず。だが、彼はその観察眼の高さで、キプロス戦と練習でその役割を理解したという。
「ポジションはどこでもいい。でも一番ゴールに近い1トップのほうがチャンスは増える」
注目の1トップ争い。明日のコスタリカ戦、大久保は自身の戦術理解度と得点力、その両方を見せつける覚悟だ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
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