セルティック移籍の21歳逸材MFが美技 華麗なヒールパス称賛「ヒーローとして歓迎」
チェルシーから期限付き移籍のムソンダ、デビュー戦で観衆から喝采を浴びる
今冬の移籍市場も閉幕が目前。移籍が成立した選手たちは新天地デビューを飾り始めているが、かつて元日本代表MF中村俊輔も所属したスコットランドの強豪セルティックで、ベルギーが誇る次代の“ドリブルキング”が移籍後初めてピッチに立ち、いきなり自慢のテクニックを発揮し、海外メディアから「ヒーローとして歓迎された」と称賛されている。
チェルシーの下部組織で育ったMFチャーリー・ムソンダは、2013年にプロ契約。出番のないまま、16年にスペイン1部のベティスにレンタル移籍となり、2年間で24試合1ゴールの成績を残した。17年にチェルシーに復帰し、同年9月に行われたリーグカップ(カラバオカップ)3回戦ノッティンガム・フォレスト戦でチェルシーでの公式戦初ゴールを記録している。
今季はリーグ戦でも“チェルシーデビュー”を飾り、現地時間20日の第24節ブライトン戦など3試合に出場。しかし、プレー時間は計34分間にとどまるなど、母国ベルギーの先輩エデン・アザールら強力なタレントの壁を越えられずにいた。そうしたなか、29日にスコットランドの強豪セルティックに、18カ月間の期限付き移籍で加入することが決定した。
現地時間30日の本拠地ハーツ戦(3-1)で早速デビュー戦を迎え、後半17分にスコットランド代表MFジェームズ・フォレストに代わって途中出場。出場から4分後には、右サイドで小刻みにボールタッチしながらボールをキープし、駆け上がってきた味方に鮮やかなヒールパスを通して会場を沸かせた。同43分にも的確なチップキックで相手最終ラインの裏のスペースにボールを出すなど、攻撃に厚みをもたらした。