香川の同僚バルトラ、衝撃の爆破事件を回顧 「僕の人生を変えた」「死の恐怖に怯えた」
唯一の負傷者となった27歳DFが事件の証人として裁判に出廷
MF香川真司の所属するドルトムントは、昨年4月11日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝・第1戦のモナコ戦直前にチームバスが爆破事件の標的となるアクシデントに巻き込まれた。爆発の衝撃で右手首骨折の被害を受けたスペイン代表DFマルク・バルトラが事件の証人として裁判に出廷。弁護士の代読した声明の中で「僕の人生を変えた」「死の恐怖に怯えていた」と当時の心境を明かしている。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じた。
裁判にはアーセナル移籍合意と伝えられるガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンも出廷の予定だったが、体調不良で欠席となったようだ。
サッカー界を震撼させたこの爆破事件の被害に遭ったドルトムントのなかで、唯一の負傷者となったバルトラは「あの襲撃が僕の人生を変えた。生き残ることができて幸運だった。あれから何度も、どうして誰かがこのような襲撃をしたのかを自問自答してきた」とこの恐怖体験を振り返った。
スイス代表GKロマン・ビュルキの隣の席に座っていたというバルトラは爆破の衝撃で割れた窓ガラスが右腕に直撃し、出血を伴う怪我を負った。幸いにも命に関わるものではなかったが、右手を骨折し、1カ月間以上も戦線を離れた。
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