イタリアの名GKブッフォンが抱く悔恨 「やり直したい瞬間」に挙げた2試合とは?
60年ぶりW杯予選敗退の瞬間は含まれず
また、12年のEUROではグループリーグ初戦でスペインと対戦し、この時は1-1で引き分けていた。内容的にも互角の戦いを演じた両チームは、決勝に進出して同大会二度目の顔合わせとなったが、この時もまさかの4失点を喫し、0-4と敗れた。試合中に途中出場のMFチアゴ・モッタが負傷してプレー続行不可能になり、退場者を出していないのにもかかわらず10人でのプレーを強いられる不運もあったが、大会中の安定したパフォーマンスからはかけ離れた内容だった。
昨年11月のワールドカップ欧州予選プレーオフでは、スウェーデンにホーム&アウェーで敗れて6月のロシア本大会への出場権を60年ぶりに逃した。主将ブッフォンは試合後に人目をはばからず号泣したが、「自分たちのクオリティーをピッチの上に示せなかった」という基準には当てはまらないものだったようだ。
今季終了後の現役引退が既定路線とされるサッカー史に残る守護神にとって、キャリアで果たせていないCLとEUROでの優勝にあと1勝と近づきながら完敗した2試合は、苦い思い出として心に残っているようだ。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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