インテル、名手の陰に“失望の歴史” 「期待を裏切った10番」5人を伊メディアが選出

再び名手級の「10番」は現れるのか

 ヨベティッチの前に「10番」だった現レアル・マドリードのクロアチア代表MFマテオ・コバチッチも厳しい評価。「スナイデルの後に来た素晴らしいタレントで潜在能力も申し分なかった。しかし、あまりにも怪我をしてばかりだった。若すぎた」と、20代前半にしてエースナンバーを背負った重責には応えられなかったとしている。

 4人目は一気に時間が遡り、2002-03シーズンに「10番」を着けたMFドメニコ・モルフェオ。「10番を着けたにもかかわらず、扱いはただのリザーブでしかなかった。結果も17試合で1ゴールだった」と、エースと呼ぶにはあまりにもふさわしくない成績に終わったと酷評された。

 最後は、1995-96シーズンに「10番」を背負ったMFベニト・カルボーネが挙げられた。ナポリでの活躍が評価されてインテルに加入したが、初年度にリーグ戦31試合2ゴールに終わると、翌シーズンの開幕戦に出場後、夏の移籍市場が開いている間にイングランドのシェフィールド・ウェンズデーに去っていった。

 名門クラブで「10番」を着けることは、過去の世界的な名手と比べられることを意味する。期待を裏切ってしまったマリオの後釜には、パリ・サンジェルマンのアルゼンチン代表MFハビエル・パストーレが挙げられているインテルだが、ロナウドやバッジョら名手のような「10番」は再び現れるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

 

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