【サッカー分析講座⑦】総走行距離よりも顕著な差が出やすいスプリントの距離 1試合のスピードの最速値は意外な選手が記録することも

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 このようなサッカーをすると屈強で堅牢な守備を誇るチームでも簡単には対応できない。流動性のあるサッカーを支えるのはパスの技術、スペースを作る創造力、そして走力だ。

 言うまでもなくサッカーにおいて「走る」ことは非常に重要だ。しかし総走行距離のデータを比較した時、試合を行った2チーム間で相手チームよりも20%以上多く走るケースはない。対戦した2チームの総走行距離は驚くほど似ていることが多い。

 また、マイボール時と相手ボール時に走る距離の相関も高い。例えばAチーム、Bチームの総走行距離が双方約100kmだったとしよう。

 その際、Aチームのポゼッション率が60%、Bチームが40%。そうするとAチームがボールを持っている時の総走行距離は大体60km前後で、その時のBチームの総走行距離も大体60kmとなる。同様にBチームがボールを持っている時のBチームの総走行距離は40km、Aチームも40kmとなる。つまりボールを持っているチームに対応するために、ボールを持っていないチーム、即ち守備側の運動量が合致するということだ。

 

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