インテル監督、オファー届く長友を慰留せず 「選手はプレーできるところへ移籍すべき」
「私だって代表については念頭にある」
あくまで練習場でのパフォーマンス、そして、対戦相手に応じた人選になると語った指揮官は、長友の去就については現実的なスタンスを貫いた。
「あなたは長友本人と話をしたのかい? そういう問題は我々のディレクターの案件だが、プレーしない時には、不満も出てくるものだ。選手は、プレーできるところへ行けるなら移籍すべき。常に同じだ。『私は代表の選手だから、クラブでプレーできなければ代表でプレーできなくなる』ということもある。私だって、代表については念頭にある。代表への大志を抱いている。今ではないが、インテルでの時間を過ごしてインテルが私を解任したら、第一の目標は代表監督になる。代表のためには結果を出さなければならない。結果を挙げるためには、その試合に勝てる選手を選択しなければならない」
長友が6月のロシア・ワールドカップに向けて、出場機会を失いたくない事情は理解している。どの選手もそれぞれの事情を抱えており、スパレッティ監督にもキャリアにまつわる事情は存在する。試合で勝利するためのメンバー選考を行うと宣言したスパレッティ監督は、ベンチ要員となっている長友を慰留する考えはなく、出場機会を得られるなら移籍すべきとの持論を展開した。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images