インテル監督、オファー届く長友を慰留せず 「選手はプレーできるところへ移籍すべき」
「私は何も彼に約束はできない」
2011年1月に加入し、今季在籍8シーズン目を戦っているインテル最古参の長友は、歴代の監督からプロ意識の高さを評価されてきたが、それはスパレッティ監督も同じようだ。だが、ポジション争いにおける序列と人間性は関係ない。
「今は3、4人が同じポジションでプレーできる。私も時に正しい選択をするが、間違える時もある。他の記者はダウベルトが同じポジションだから、同じように『なぜダウベルトがプレーしないのか?』と質問する。以前はカンセロを起用するようアドバイスされたものだ。彼も同じポジションだからね。サントンをプレーさせた時には、『サントンを復帰させてよかった』とも言われた」
左右のサイドバックをこなす長友だが、先発出場を続けてきたサントン、今季ニースから2000万ユーロ(約27億円)の移籍金で加入したダウベルト、イタリア代表DFダニーロ・ダンブロージオ、ポルトガル代表DFジョアン・カンセロとライバルが揃っている。
スパル戦では右がカンセロ、左は膝を負傷するまで右SBのレギュラーだったダンブロージオが先発すると現地メディアは予想している。
「長友はいい選手だ。これから私は、そこのポジションに誰を起用するかの選択を間違えないようにしたい。未来については、長友は成熟した選手となっていくだろうから、彼の意思も交えて話をしなければならない。でも、私は何も彼に約束はできない。その週の練習をベースに、メンバーを選んでいる。対戦相手についても考えながら、どういう状況になるか予想しながら選考を進めている」