宮本恒靖氏が分析する準決勝2試合とW杯優勝の行方 「状況的にドイツが有利なのは明らか」
決勝はドイツ有利、アルゼンチンはカウンター攻撃が鍵
では、14日のファイナルを宮本氏に占ってもらおう。
「状況的にはドイツが有利なのは明らかでしょう。準決勝では早めに勝負が決まったので、決勝に向けてコンディションを整えやすいはずです。また、試合感覚が1日長いというのもポイント。肉体面でも回復を図れますし、監督や分析スタッフは自分たちの次の日にあった準決勝のもう1試合を分析できる。これも大きなアドバンテージといえます」
ドイツ有利は揺るがない。それでは、アルゼンチンが勝つとすれば、どんな展開が考えられるのか。
「ボールを回すこともできますが、今回のアルゼンチンはカウンターからの得点を多く決めています。ドイツに勝つには、そうした自分たちの得意な形に持ち込むことが大事になるでしょう。ブラジルのように真っ向勝負を挑むのではなく、ディフェンスを固めながら、カウンターのチャンスをうかがう。それがアルゼンチンの理想のゲームプランだと思います」
決勝が行われるのはリオでジャネイロのマラカナンスタジアム。サッカーの新たな聖地となったスタジアムで、W杯のトロフィーを掲げるのは――。
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北健一郎●文 text by Kenichiro Kita
※ワールドカップ期間中、記事内で扱うシーンの一部はFIFAワールドカップ公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』のマルチアングル動画、選手毎のスタッツデータで確認できます。
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