「遅すぎた」21歳での海外挑戦 ハリルの“秘密兵器”加藤恒平が痛感「勇気だけじゃ足りない」

ピッチ外の振る舞いも「すごく大切」

 そうしたキャリアが認められる形で、昨年5月に日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督から“サプライズ招集”された加藤だが、元々海外志向は強かったという。今では海外メディアのインタビューに堂々とした英語で受け答えするなど、ピッチ外での振る舞いも含めてしっかりと適応している。こうしたところにも、揺るがない覚悟と弛まぬ努力がにじみ出る。

「本当に毎日100%で練習して、練習以外のところでもサッカーのことに費やしています。ただ良いプレー、悪いプレーだけじゃなく、ピッチ外のところもクラブの人にしっかり見てもらうこともすごく大切だと思います。クラブの人がしっかりと見てくれて、信頼にもつながる。そして、そういう噂はファンの耳にも届きますからね」

 加藤はこれから海外へ挑む選手たちにも「海外でサッカーをすること」について、真摯に向き合ってほしいと語った。

<Profile>
加藤恒平(かとう・こうへい)
1989年6月14日生まれ。ブルガリア1部PFCベロエ・スタラ・ザゴラ所属。立命館大在学中に21歳でアルゼンチンへ留学。その後、FC町田ゼルビアを経てモンテネグロ、ポーランド、ブルガリアと東欧クラブを渡り歩いている。2017年5月、バヒド・ハリルホジッチ監督により日本代表に初招集された。

【了】

石川 遼●文 text by Ryo Ishikawa

フットボールゾーンウェブ編集部●写真 photo by Football ZONE web

 

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング