松井大輔がレシーバー目線で語る日本人“名パサー論” 「走ればボールが来る」至高の感覚とは?

受け手との呼吸は「みんな本当に上手かった」

 様々なサッカーを観察することによって、自らのプレーにも生かしていく――。中村の姿勢が生きているのは、2017シーズンの活躍を思い出すまでもないだろう。また、中田以外の4人は2018シーズンも現役プレーヤーとして在籍しており、今シーズンもJ1の舞台で競演する可能性を秘めている。

「パスの受け手は駆け引きしながら、違う動きを繰り返してマークを外す。そこに対して合わせて出してくれる。その呼吸は、みんな本当に上手かったんですよね」

 このように松井は、歴代パサーの巧みさを振り返った。30代後半となってもその高い技術を披露する中村らのプレーぶりは、今シーズンのJリーグでも必見だ。

【了】

茂野聡士●文 text by Satoshi Shigeno

荒川祐史、ゲッティイメージズ●写真 photo by Yuji Arakawa , Getty Images

 

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