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松井大輔がレシーバー目線で語る日本人“名パサー論” 「走ればボールが来る」至高の感覚とは?
5人それぞれに異なったパスのメッセージ
面白いのは、彼ら一人ひとりのパスの質が違うということ。「パスにメッセージを込める」とはよく言われる言葉だが、松井はこのように続ける。
「ヒデさんの場合はやはり、速いスピードでズバッと通してくる。『とりあえず、行ってこい!』という感じでしたよね。対照的に俊さんの場合は優しいというか……『お前に合わせてやるからな』というか(笑)。稲本くんの場合はサイドチェンジが凄かった。ハーフウェーライン付近でボールを取った瞬間、“ボン!”と出てくる。だから自分の中では稲本くんがボールを持った瞬間、サイドを走るイメージはいつも湧いていました」
パスの感覚を聞くだけでも楽しくなってくるが、特に熱を帯びたのは、代表だけでなく磐田でもチームメイトとして戦った中村についてだ。
「俊さんはすごくピッチ内外が見えている選手で、なおかつ監督目線でも見られるというか。若手へのコメント、指導の仕方を目にすると分析力も高い。僕にも『こういう風にした方がいいんじゃないか』とかアドバイスくれましたし、僕も質問していましたよ。あといろいろな選手やチームを見ていますよね。話を聞いていると、J3の試合を見てたりとか、『昨日のレアル戦見た?』と切り出してくれることも多かったです」