宮本恒靖が語る決勝トーナメントの展望 「ベスト16に勝ち上がるのと、ベスト8より先に行くのは全く違う世界」
グループリーグでは、スペイン、イタリア、イングランド、ポルトガルなど欧州の強豪国がグループリーグで敗退するサプライズがあった。その一方、激戦区のグループDを首位で通過したコスタリカ、ナイジェリア、アルジェリアなどダークホースの躍進も目立つ。だが、宮本氏は「試合内容を見れば、この結果は決して驚くべきものではない」と言う。
「コスタリカは献身的な守備をベースに、カウンターを仕掛けるという意図が明確でした。FWのジョエル・キャンベルは注目選手です。ナイジェリア、アルジェリアの躍進の要因は『規律』にあると思います。今までアフリカのチームは個の能力に頼っていたところがあった。でも、ナイジェリアはアルゼンチン戦でもボールをポゼッションしていましたし、アルジェリアも攻守において連動性が素晴らしかった。グループリーグで敗退しましたが、ガーナも好チームでした」
世界的にレベルが上がり、強豪国が“名前”だけでは勝てなくなっている。「それだけ他の国のレベルが上がっているということだと思います」と宮本氏がいうように、自由奔放だったアフリカの国が組織的に戦うようになり、コスタリカのような国がグループリーグで快進撃を見せた。決勝トーナメントでも“サプライズ”が起こる可能性は十分にありそうだ。