悩めるポルトガル代表のインテル10番MF クラブは売却の構えも移籍話がまた頓挫か
英ウェストハムからオファーも本人が移籍へ難色か インテルは再交渉希望と報道
日本代表DF長友佑都が所属するインテルの悩める「10番」は、またしても移籍話が浮上しては立ち消えになりそうだ。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が、ポルトガル代表MFジョアン・マリオの状況を報じている。
マリオはインテルが冬の移籍市場で獲得を目指した対象の交換要員として何度となく名前が挙がったが、マリオ本人がビッグクラブ以外への移籍を拒否したことで立ち消えになってきた。しかし、インテルがマリオを売却対象として計算している状況は変わらず、イングランド・プレミアリーグのウェストハムから舞い込んだオファーも承諾の構えを見せている。
ウェストハムの提示は今季終了までの期間に対して150万ユーロ(約2億円)のレンタル料を払い、その後に保有権を買い取るものだったという。しかし、マリオ自身がウェストハムへの移籍へ難色を示していることで、シーズン終了後の保有権獲得に消極的な姿勢に変化。さらに、クラブ内では半年間で150万ユーロの投資を行うことへの疑問も呈され、オファーは立ち消えになりそうな情勢だとしている。
インテルはウェストハムに対して再交渉を望んでいると報じられ、放出に積極的な姿勢を見せることで選手サイドにプレッシャーを掛けている模様だ。しかし、選手サイドとの思惑の違いは獲得オファーが届くたびに広がっているのが現状と見られている。
現在リーグでは3位と好調な戦いを見せているインテルで波に乗り切れていない「10番」は、残り10日間ほどとなった冬の移籍市場の間にクラブとの関係性を含めた解決策が見つけられるのだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images