アンリ氏が決勝弾のチチャリートに苦言 「気に入らない」
アンリ氏「あれはロナウドのゴールといっていい」
「私には気に入らないことがある。チチャリートがあたかもW杯で優勝したかのような喜び方をしていたことだ。ラストパスを出したロナウドと喜びを分かち合うべきだった。カメラマンもロナウドを映し、その瞬間を待ち構えていた」
チチャリートはゴール後、アシストしたFWクリスティアーノ・ロナウドの元には駆け寄らず、単独で喜びを爆発させていた。その姿勢に対し、アンリ氏は思うところがあったようだ。
「実際には、あれはロナウドのゴールといっていい。あの局面で、ロナウドはあえてシュートを選択しなかった。リスクを冒した愚かなプレーは控えたんだ。より確実にゴールを決められる選手を確認し、ボールを出した。それが、チチャリートだっただけの話だ」
普段はシュートに貪欲なロナウドが、決定的な場面でパスを選んだことに賛辞を贈りつつ、チチャリートがその恩恵に感謝の意を示さなかったことに終始、苦言を呈していた。現役時代、味方のパスからゴールを量産してきたアンリ氏だからこそ、このような見解を抱いたのかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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