井手口の保有権獲得のリーズ 小児がんの5歳児を助けるためファンドを設立し救済へ

5歳のサポーター、トビー・ナイ君の治療のために資金を調達

 冬の移籍市場でガンバ大阪から日本代表MF井手口陽介の保有権を獲得したイングランド2部チャンピオンシップのリーズが、小児がんの5歳のサポーターを助けるためにファンドを設立した。英公共放送「BBC」が報じている。

 リーズは5歳のトビー・ナイ君を救うためにファンドを設立し、クラブの会長から選手に至るまでが1日分の給料を寄付。ファンもこれに加わり、最終的にはスペイン人FWサミュエル・サイズが2万5000ポンドを寄付したことにより、20万ポンド(約3080万円)の資金を調達。これにより、トビー君の治療が来週にスタートするという。

 クラブのマネージング・ディレクターであるアンガス・キーナー氏は、「クラブでは家族や共生について多くのことを話している。リーズに関係するすべての人々が集まり、この資金を調達することが決定されたのは努力の結晶だった。スタッフ、選手、企業のパートナー、そしてサポーターたちは一体となってトビーに最善の機会を与えることができた。私は彼を心配してくれている人々に誇りを持っている」とコメントを発している。

 また、クラブは20日にホームスタジアムであるエランド・ロードで開催されるミルウォール戦に、トビー君を招待することを明らかにしているという。治療開始前で最後の観戦機会となる5歳のサポーターに、リーズは勝利で勇気を与えることができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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