アンチェロッティ采配ズバリ ぶっつけ本番の奇策で今季ダービー初勝利
最終ラインの要を中盤で起用
レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督は、22日のUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝第2戦の本拠地アトレチコ・マドリード戦で見せた“奇策”は味方選手にも衝撃を与えた。試合は1-0で勝利し、準決勝進出を果たしている。
今季8度目のマドリードダービーで、先発メンバー発表直後、メディアはペペが中盤に入ると予想していた。だが、ペペとヴァランがセンターバックをコンビを組み、最終ラインの要であるDFセルヒオ・ラモスが中盤に入った。
スペイン地元紙「AS」によると、スペイン代表でも同僚であるMFイスコは「自分にとっても驚きだ った。偉大な選手はすべてのポジションに適応できる。彼はいい試合をしたね」と語ったという。
ラモスを中盤に配置する組み合わせはぶっつけ本番だったようだ。「このシステムでは練習していない。僕が参加していなかったのかな」とイスコは冗談交じりに語った。
FWベイル、ベンゼマ、モドリッチが故障離脱。DFマルセロが出場停止という主力大量欠場という緊急事態で迎えたダービー戦。ラモスは指揮官の起用法に応え、ヘディングで惜しいシュートを放つなど攻守で存在感を発揮した。
イタリア人指揮官は、味方をも欺く秘策で勝利への道を切り開いた。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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