ナント戦翌日の紅白戦で19歳FWエッセンデを手玉に取る超絶テクニックを披露

　パリ・サンジェルマン（PSG）のブラジル代表FWネイマールは、毎試合のように華麗なテクニックを披露し、対峙する選手たちを手玉に取っている。その対象は、チームメイトたちも例外ではない。16日に自身のインスタグラムで公開した動画では、幻惑のフェイントから華麗な股抜きを決め、ファンから「君にだけ可能だ」「スポーツの枠に収まりきらない」と絶賛の嵐となっている。

　ネイマールが公開したのは、現地時間14日のリーグ・アン第20節ナント戦（1-0）翌日の月曜日に行われたチーム練習のワンシーンだ。3分の2ほどの広さで行われた紅白戦、左サイドでボールを持ったネイマールはマッチアップする相手の出方を窺いながら、少しずつポジションを上げていく。動きを止めた瞬間、自身の右前方からカバーに入ってきたもう一人の相手が距離を縮めてきたが、ネイマールはボールを左足でまたいで右に行くと見せかけると、半身の体勢のまま後方に残した右足で素早くボールを押し出し相手の股を抜くことに成功。さらに中盤3枚、最後尾3枚のわずかな隙を縫ってゴール前へと突進していった。

　最後のフェイントがやや乱れ、フィニッシュまでは持ち込めなかったが、目にも止まらぬ速さの凄技に、動画は公開から1時間も経たないうちに再生200万回を突破。16日11時の時点で730万回を記録する“大ヒット作”となっている。投稿には、ファンから「君にだけ可能だ」「滑らかすぎる」「私のイエス・キリスト」「メガ・クラック」「スポーツの枠に収まりきらない」と称賛の言葉が相次いだ。

　フランス紙「レキップ」によれば、ネイマールに股を抜かれたのは主にリザーブチームでプレーする19歳のフランス人FWサミュエル・エッセンデ。記事では、「トレーニング中にネイマールは超絶テクニックでPSGの若き逸材を抜き去った」と紹介している。25歳のブラジル人アタッカーは、まさに“生きる教材”のような存在だろう。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文　text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images